[製品関連資料【µDISS】] ナノ結晶およびアモルファス製剤の溶出試験中の遊離薬物濃度とナノ粒子の同時insituモニタリング
2021.02.19
[製品関連資料【µDISS】] ナノ結晶およびアモルファス製剤の溶出試験中の遊離薬物濃度とナノ粒子の同時insituモニタリング
2021.02.19
懸濁液中のナノスケールコロイド粒子の存在は、難溶性化合物の生体膜を通過
する流束を増加させ、難溶性化合物の経口吸収を改善する可能性があることが
実証されています。
そのため、ナノ懸濁液の挙動を理解するためのin vitro試験が求められます。
しかし、ナノサイズの粒子はろ過や遠心分離によって分離するのが難しく、さらに
紫外線を遮る光を吸収する可能性があるため、測定が困難とされてきました。
µDISSでは以下の3つの方法によって、ナノ懸濁液の定量に成功しました。
- 1) 二次微分分光法であるゼロインターセプト法(ZIM)を使用して、ナノ結晶粒子と
- 平衡状態にある遊離薬物の濃度、またはそれを超えると第2液相が成され
- るAPIのアモルファス溶解度を決定しました。
- 懸濁液またはエマルジョンに存在するナノ粒子のスペクトル特性を特定する
- 3) 多成分回帰分析を使用して、時間の関数としてinsituで遊離薬物とナノ粒子の
- 濃度を決定します。
画像はいずれもAAPS 2018ポスター「Simultaneous in situ monitoring of free
drug concentration and nanoparticles during dissolution testing of nanocrystalline
and amorphous formulations」より引用。
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【参考画像】