2021.08.04

　本研究の目的は、COVID-19流行における財政的な幸福の損失を評価することです。

　約1,200人のブラジル人を対象に、開発した論理モデルを用いて、財政的幸福に関するリスクと不安の感じ方の影響を鑑定、また、比較分析を通して、ブラジルの公務員は、その安定性によって、一般企業の会社員と比較して、影響を受けにくいことを評価しました。

　この結果、低い財政的幸福は、財政的不安とリスクのレベルに影響を受けることが判明しました。

　また、公務員は、他の仕事に比較して、財政的幸福における損失、財政不安とリスクをほとんど認識していないことが判明しました。

　COVID-19流行の状況において、失業のリスクと収入の損失が上昇した場合、仕事の安定性は、保険として機能し、公務員は、大変な財政保証を受け、僅かな財政的損失で済むことがその理由のようです。

　以上から、国民の大多数が一時的な仕事や非正規の雇用である国では、COVID-19流行の財政的影響を軽減することが重要であり、財政不安を緩和するための介入、所得移転と失業削減のための政策が必要であると結論づけられています。

　ご興味をお持ち頂けましたら、以下のリンクをご参照ください。

　https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2214635021000988