[新型コロナ関連論文]室内のライブ・ミュージック・イベントにおける同日のSARS-CoV-2抗原テストのスクリーニング・ランダムコントロール研究
2021.10.01
[新型コロナ関連論文]室内のライブ・ミュージック・イベントにおける同日のSARS-CoV-2抗原テストのスクリーニング・ランダムコントロール研究
2021.10.01
SARS-CoV-2感染予防のための、室内の大勢の人々が集まるイベントの禁止は、現地経済に重要な影響を及ぼします。
イベント入場時での集団スクリーニングのための抗原迅速診断法(Ag-RDT)の適切さの証拠が収集されているに関わらず、この戦略は、管理された状況で評価されていないのが現状です。
本研究は、室内ライブ・イベントの間の予防戦略の効果を評価することを目的としています。
このため、室内イベント(ライブ・コンサート)の包括的な予防介入の効果を調査するための疫学調査をデザインしました。
イベントは、2020年12月12日に、スペインのバルセロナで実施され、Ag-RDT法で検査した18~59歳の約1,000人が研究に参加し、約半数ずつが、ランダムに、イベント参加とイベント不参加へ、また、実験グループとコントロールグループへ分けられ、8日後に、抗原診断であるRT-PCR法/Ag-RDT法/TMA法により、COVID-19感染を確認しました。
この結果、実験グループとコントロールグループ間のCOVID-19発生率は、-0.15%であり、COVID-19蔓延中の室内の大勢の人々が集まるイベントの包括的な予防介入の安全性の予備的な証拠を提供しました。
本研究データは、COVID-19により停滞していた文化的活動を再スタートさせることを支援するでしょう。
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