製品情報
Scissor N3
皮下注射剤 薬物動態シミュレーション装置
Scissor N3は皮下注射剤を投与後、皮下組織においてどのような挙動を示すかをシミュレートできる装置です。
皮下組織を模した専用のECMと毛細血管の表皮を模したメンブレンを搭載しており、APIの血中への到達時間の予測を助けます。
従来からのScissorと比べ、ポジション数がn=1からn=3になったことで、スクリーニング性が向上しました。
また、in-situ型 UV-VISモニタリングシステム Rainbowとの接続も可能になり、サンプリングすることなくチャンバー内の測定が可能となりました。
製品説明
*再現性の高い皮下組織
毛細血管の表皮を模した専用のメンブレンのPore sizeは5µmで、血中を模すチャンバー内にはpH7.4の緩衝液(炭酸ナトリウムバッファー)が満たされています。
チャンバー内のpHが7.4に維持されるよう、CO2ガスにより制御され、温度はヒーターにより34℃に維持されています。
*凝集のモニタリング
皮下組織を模したECMを入れたカートリッジには4点のLEDが照射されます。
これによりその光の透過率を定量し、投与後の凝集の様子をモニタリングすることが可能です。
なお、カートリッジはチャンバーの窓から中を見ることが可能ですので、写真で記録することも可能です。
*血中濃度の確認
血中を模したチャンバー内のバッファーはポンプにより常にチューブを循環しています。
この循環するチューブの途中にサンプリングが出来る部分がありますので、そこからサンプリングを行い、HPLC等で分析することで血中濃度の予測ができます。
*高いスクリーニング性
n=3での試験が可能となったため、スクリーニング性が向上しています。
*カートリッジ内の視覚的な確認が可能
チャンバーのボリュームを問わず、カートリッジ内の視覚的な確認が容易になりました。
カメラを設置することで動画として、経時的な変化の記録も可能です。
*Rainbowとの接続
Rainbowと接続することでチャンバー内の測定をin-situで行うことが可能となりました。
最短2秒間隔での測定が可能なため、製剤投入直後の変化の確認に非常に有効です。
仕様
寸法:幅 600mm x 奥行 360mm x 高さ 350mm
重量:12kg
電力:100V / 2A