酒と(その2)

2018.05.04

酒と(その2)

私も大学生の時まで一度も酒を飲むことはなかった、と思っていた、

が、どうもそうではなかった。

 

大学生の頃だったと思うが、私が4,5歳ころに地元の神社の本堂で、

毎年行わる秋祭りの宴会の席で、酒を飲まさたと母から聞いた。 

ふらふらしながら、家に戻ってきたとのことだ。 もちろん、私は全く記憶がない。

これが私の最初に味わった酒ということになる。

 

今思えば、子供に酒を飲ませるとは何事かと思うが、案外、私が大人が美味しそうに

飲んでいる酒を見て、「僕にも飲ませて!」せがんだのかもしれない。

 

ともあれ、酒を飲まされ、ふらふらしながら

戻ってきたことだけは間違いがないようだ。

 

酒を、少しではあるが飲み始めたのはたぶん24,5歳ごろから。

 

当時、勤務先の会社が六本木にあり、近くのビルの17Fにある

レストランにカティーサークをボトルキープしていた。

月に1、2回程度、食事と共に水割りを12杯程度飲んでいた。

 

会社の同僚や先輩方等と飲む席があれば殆ど参加をして

食べる事を主にして、ビールやワイン、水割りや日本酒を

1,2杯程度飲んできた。

 

酒が美味しいというより、酒の席が楽しかった。

自宅で飲む事は全くなかった。

 

文:田辺熱