酒と(その1)

2018.05.03

酒と(その1)

 



 

写真の「谷川岳」「獺祭」ともに社員の方々から戴いた酒だ。

「谷川岳」は、水上に家族旅行で行った際に、美味しかったからと是非にと。又「獺祭」は山口に出張した時に見つけたからと、それぞれ頂いた。日本酒の美味しさを堪能した。

 

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「何!ビール? ビールは昼間のお茶だ!」。何十年か前の話だが、高知の実家で開いた祝宴の席で、私が酒を勧めたのではなく、勧められたので、酒ではなく「ビールを」と言ったところ、即座に言い返された言葉だ。

 

「我が家の男は代々酒が弱い。無理して飲まないように」中学生の頃だったか、高校生の頃だったかは忘れたが、母親から言われた事がある。母も祖母から「我が家の男は代々、、、」と言われたらしい。

 

父も、その言葉通りで、酒は全くダメだった。

私が子供の頃、何年かに1回程度、近所の人達が集まって我が家で酒宴を開いていた。台所では母を中心に、隣近所の女性の方々が熱燗を作ったり料理を準備したりで慌ただしかった。

 

宴会が始まると程なくして、いつも、顔を真っ赤にした父が台所に戻って来た。台所から少し離れたテーブルに父が座りこむと、母が代わって酒の席に向かった。

 

そのような父を見ていたせいか、私も大学生の時まで一度も酒を飲むことはなかった。

 

文:田辺熱