[新型コロナ関連論文]イギリスの抗体陰性の医療従事者と比較した抗体陽性のSARS-CoV-2の感染率:大規模他中心前向きコホート疫学研究

[新型コロナ関連論文]イギリスの抗体陰性の医療従事者と比較した抗体陽性のSARS-CoV-2の感染率:大規模他中心前向きコホート疫学研究

2021.04.21

COVID-19から回復した個々人が、更なるSARS-CoV-2感染から保護されるかどうかについて、早急な解が必要とされています。

本研究は、SARS-CoV-2に対する抗体が、再感染のリスクの減少と関係性があるかどうかを調査することが目的です。

対象医療従事者は、定期的にPCR検査と抗体検査を受け、その症状と暴露に関するアンケートを2週間ごとに受けました。また、これら参加者は、抗体陽性グループと陰性グループに割り当てられ、抗体陽性グループにおける再感染と、抗体陰性グループにおける1回目の感染が比較されました。

この結果、以前のSARS-CoV-2感染は、7か月間の保護作用と、84%も低い感染リスクと関係性がありました。この7か月の期間は、血清転換を含んでいないため、最低限のほぼ確実な効果でした。

この研究は、ほとんどの個人における以前のSARS-CoV-2感染が更なる感染への効果的な免疫となっていることを表しています。

ご興味をお持ち頂けましたら、以下のリンクからご参照くださいませ。

SARS-CoV-2 infection rates of antibody-positive compared with antibody-negative health-care workers in England: a large, multicentre, prospective cohort study (SIREN) - The Lancet