[新型コロナ関連論文]COVID-19ワクチン供給の加速のための市場デザイン
2021.03.10
[新型コロナ関連論文]COVID-19ワクチン供給の加速のための市場デザイン
2021.03.09
COVID-19は、毎月、何千もの死者数を出し、世界的、経済社会的な損失を招いています。
早期の免疫の普及は、多くの命を救い、短期的にも長期的にも経済損失を緩和します。
ワクチンの価値は明白ですが、ワクチンへの政府のアクションと投資は、それに見合っておらず、多くの国々で2022年末まで免疫は普及しそうにないとされています。
ワクチンのための30億ドルの投資は、17.4兆ドルの世界的利益を生むとも見積もられており、年間10憶ドルを追加拡大すれば、追加の世界的利益は、1コース(2回接種で1コース)あたり576~989ドルであり、免疫普及の完了が加速するとされています。
ワクチン生産者の取り扱いは、1コースあたり1~40ドルの少額であり、社会的報償と商業的報償の隔たりが大きくなっています。
著者は、政府や国際機関が更なる投資の拡大と低用量の投与計画等の既存の能力を伸ばし、国を横断してのワクチン交換等の効果的なコース配分をするために、ワクチン生産者と契約を結ぶことを強調しています。
著者らの分析は、ワクチンの世界的利益の見積もりと、今後の新たな追加投資の利益の見積もりを取り扱っています。
ご興味のある方は、以下のリンクよりご確認くださいませ。
https://science.sciencemag.org/content/early/2021/02/24/science.abg0889