[新型コロナ関連ニュース]国別のワクチン接種の優先順位
[新型コロナ関連ニュース]国別のワクチン接種の優先順位
2021.02.18
昨日2月17日(水)よりいよいよ日本でも新型コロナウイルスのワクチン接種が開始されました。
これが新型コロナウイルス感染防止のいい転機となればと願わずにはいられません。
本日はそんなワクチン接種の優先順位にも国ごとで違いがあるようですので、それについて
紹介できればと思います。
まず日本です。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は9日、会合を開き、新型コロナウイルスのワク
チン接種の優先順位について決定しました。
政府は、『医療従事者』を最優先とし、『65歳以上の高齢者』に続いて、『高齢者以外で基礎疾
患がある人』と『高齢者施設の従事者』から始める案を示しています。
では他国についても見ています。
まずは英国です。
英国は昨年12月8日からワクチン接種を開始しています。
2月11日更新のPublic Health EnglandのPromotional materialによると、ワクチン接種の優先順
位は以下のとおりです。
[1]
高齢者向けケアホームの居住者および高齢者向けケアホームで働くスタッフ
[2]
80歳以上のすべての人々、および最前線の医療および社会福祉従事者
[3]
75歳以上のすべての人
[4]
70歳以上および臨床的に脆弱な人(妊娠中の女性および16歳未満の人を除く)
[5]
65歳以上のすべての人
[6]
基礎疾患のあるグループの16〜65歳の成人
[7]
60歳以上のすべての人
[8]
55歳以上のすべての人
[9]
50歳以上のすべての人
[10]残りの人口(未定)
となっています。
個人的には医療従事者の優先順位が異なる点で驚きがありました。
続いて米国です。
米疾病対策センター(CDC)のガイドラインによると優先順位は以下のようになっております。
[1]
介護施設の居住者と医療従事者
[2]
75歳以上の人と最前線の必要不可欠な労働者
※最前線の不可欠な労働者には、教育者、製造業、郵便および食料品店の労働者が
含まれます。
[3]
65〜74歳の人、65歳未満の高リスクの病状の人、およびその他の不可欠な労働者
[4]
高リスクの病状のない16〜64歳の人々
日本、英国と異なり、医療従事者、高齢者施設スタッフ以外の職業も優先順位に反映している
ところに、考え方の違いを感じました。
引き続き論文と合わせて気になったトピックをご紹介していければと思います。