[新型コロナ関連論文]南アフリカにおけるSARS-CoV-2オミクロン株の時空間的蔓延の追跡とコントロール

[新型コロナ関連論文]南アフリカにおけるSARS-CoV-2オミクロン株の時空間的蔓延の追跡とコントロール

2022.03.09

 

 南アフリカは、オミクロン株の現時点でのフォーカス・ポイントであり、南アフリカのオミクロン株の時空間的な蔓延を理解し、如何にコントロールするかが世界的のために重要となっている。

 このため、南アフリカの9つの州のオミクロン株の蔓延を時空間的に調査し、州レベルの地理的予測のCOVID-19の症状発生モデルを提案しました。

 この結果、オミクロン株は、

 1)ハウテン州における第1ステージとそれに続く緊急事態フェーズでは、時空間的な広がりは比較的にゆっくりしており、主要株となった後に、空間的な広がりは速さを増し、ハウテン州の近郊州へと広がった。

 2)現在の全州の緊急事態レベル1~4と比較して、ハウテン州と他8州においてレベル1の都市封鎖を課することは、南アフリカのオミクロン株をより効果的にコントロールしている。更に、このことは、主要国際空港のある州においてオミクロン株の蔓延を減少させることを可能にする。

 3)時間経過によるワクチン有効性の減少により、各州の日々のワクチン接種率が10倍向上した時でさえ、毎日の全体発症リスクは、0.347.86%のみ減少した。

 以上から、本調査は、時空間的ダイナミクスを含みオミクロン株の包括的な調査を提供しました。

 故に、防止策とワクチンにより、時空間的なオミクロン株の蔓延のコントロールのアシストへの寄与を可能にしています。

 ご興味をお持ちいただけましたら、以下のリンクをご参照くださいませ。

 Tracking and controlling the spatiotemporal spread of SARS-CoV-2 Omicron variant in South Africa - ScienceDirect