2021.08.30

　資源の制限がある状況における個人の適切な防護具（PPE）の利用に関するコンプライアンスは困難です。

　本研究は、適切なPPE利用のコンプライアンスと関係する要素を決定するため、COVID-19流行第1波におけるエジプトの医療従事者のPPEの利用パターンの特徴づけを目的としています。

　このため、エジプトの約400人の医療従事者を対象に疫学研究を実施し、オンラインによる質問票の記載を実施し、結果のスコアにより、参加者を「順守」と「非順守」に分けました。

　その結果、「非順守」医療従事者は、53.2%でした。

　同コンプライアンスの順守の重要な要素は、PPE使用のための事前訓練、COVID-19患者との接触、SARS-CoV-2患者との接触の危険性でした。

　高い「非順守」医療従事者率は、危険サインの現れです。

　PPEの適切な利用のコンプライアンスの向上のため、PPEの入手、PPE使用の高位優先順位付け、PPE使用のための訓練、モニタリングが特に奨励されると、この論文では結論づけています。

　ご興味をお持ち頂けましたら、以下のリンクをご参照ください。

　https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1876034121002148