いつもの珈琲

2010.03.29

いつもの珈琲

私は特にこだわりなどは持たずに,ペーパードリップでレギュラー珈琲を飲んでおりました.

先日,いつものように豆屋さんで気のままに選んだ珈琲を焙煎していただいていると,店主さんが声をかけてきました.

「お客さん,1杯何グラム使ってるんだい?」

「ドリッパーの穴は一つ穴かい?三つかい?」

「温度は?」

 

さて,何のことやら.

目分量で,穴を気にせず,沸騰した水を注いでいるだけですと答えると,店主さんはがっかりしています.

「だめだよ~,御客さんは珈琲好きなんでしょ」

と,30gメジャースプーンとひとつ穴ドリッパ―,そして温度コントロールを進められました.

 

珈琲を楽しむなら毎回同じ分量を入れないと,違いの分かる人にはなれないそうです(笑.

 

日本で主流の3穴ドリッパ―は珈琲の落ちるスピードが速いのが特徴.だから,珈琲を淹れるときは蒸らす必要があるのです.

対して一つ穴は,ゆっくり落ちるのが特徴.ゆっくりお湯を注げば,蒸らす必要はないと店主は言います.

 

そして,温度コントロール.

私は深炒りが好きなので約82~3℃がお勧めらしいのですが,校正温度計を用いるわけにもいかない.

そこで,沸騰した水をお茶で使う急須に注ぐのだそうです.

そうするとちょうどよい湯加減となります.急須もドリップするにはちょうど良い形をしています.

 

飲んでみた感想は,「まろやか」です.

味にやさしさが生まれ,眠気すら誘うほどリラックスできる味わいになりました.

 

皆さんも,いつもの珈琲ちょっとこだわってみませんか.

 

文<グルメ気取り>